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    iOSアプリ「レコチョクplus+」のレビューが炎上 誤解を招く報道が原因か

    7月2日、音楽配信サービス「レコチョク」のiPhone/Android向け楽曲配信がスタートした。このサービスを利用するためのiPhoneアプリ「レコチョクplus+」も合わせて公開されたのだが、iTunes Storeにおける同アプリのレビューにはきわめて辛辣な評価が多数寄せられており、「炎上」と表現しても大げさでない状態になっている。この状況の背景には、このサービスについて「ソニーがiPhoneへの楽曲を配信を始める」として報じた一部報道の影響があるようだ。


    この「レコチョクplus+」アプリは、着うた配信サービス「レコチョク」で購入した楽曲をiPhoneで再生するためのプレイヤーアプリ。いちど購入した楽曲を無料で再ダウンロード可能、機種交換/機種変更にも対応する"おあずかりサービス"の対象となっている購入済み楽曲を再生するというのがその機能で、過去にフィーチャーフォン(ガラケー)で「レコチョク」から購入した楽曲をiPhoneで再生できるというのが最大のセールスポイントになる。「レコチョク」の楽曲購入はあくまでも「レコチョク」のサービス内のものとなるので、「レコチョク」から購入した楽曲をiTunesで聴くことはできないし、逆にiTunes Storeで購入した曲を「レコチョクplus+」で再生することもできない。

    このアプリの前提となる"おあずかりサービス"が今年の1月に始まった際にも、「これまで『着うたフル』をご購入いただいた2000万人のお客様に」「スマートフォンでも引き続き音楽をお楽しみいただけるよう」という言葉が使われていたことからもわかるように、スマートフォンから新規に楽曲を購入してもらうことが主眼というより、過去に購入した楽曲をスマートフォンでも利用できるようにするということが目的のサービスであるといえる。そもそも、「レコチョクplus+」のアプリの起動時に「レコチョク」会員IDでのログインが必要になるので、「レコチョク」を利用したことのない人にはそもそも使いようがないアプリなのだ(もちろん、このたび始まったiPhone向けの「レコチョク」で今後楽曲を購入するつもりがあるなら話は別だ)。

    つまりこのアプリがリリースされたことの意味は、基本的には「過去に買った着うたがiPhoneでもムダにはなりませんよ」ということ。着うた/携帯電話向け音楽配信によって購入した楽曲をiPhoneでも利用しようという方向性は、今年1月に始まった前出の"おあずかりサービス"、5月にスタートした定額音楽ダウンロードサービスの「LISMO unlimited」のiPhone向け提供、6月1日のiPhone向け「待ちうた」提供と続いており、今回のスマートフォン向け「レコチョク」のスタートもその一連の流れのうえに位置付けられるものといえる。

    上記のような「レコチョクplus+」の性格を考えると、機能や使い勝手についてユーザーが不満を持つことはありえても、現在iTunes Storeのレビューにあるような極端に低い評価になるようなものではない。しかも、このレビューには、ソニーの音楽配信戦略についての批判コメントが多数ある。ソニーは「レコチョク」の共同出資企業のひとつであり、「レコチョク」経由の配信を行っているレコード会社のひとつではあるが、「レコチョク」がソニーの全面的な影響下にあるわけではないし、今回のiPhone向けサービス/アプリ提供もとくにソニーの戦略だけを反映するものではないはず。にもかかわらず「レコチョクplus+」のレビューにソニー批判が集中したのはなぜか。

    実はこの日、「ソニー、アップルに楽曲配信 販売増へ戦略転換」というタイトルで、「レコチョク」のサービスを紹介する記事が日本経済新聞に掲載されていた。この記事を読んだ読者が、ソニーのiPhone向け楽曲配信が「レコチョクplus+」アプリを通じて行われるものと考えてこのアプリを使ってみたところ、期待に反してその実態は前述のようなものだったため、批判的なレビューが投稿されることになったのだと思われる。

    先述のとおり、今回のスマートフォン向け「レコチョク」のサービス開始、「レコチョクplus+」アプリのリリースは着うた/携帯電話向け音楽配信でユーザーが購入した資産をスマートフォンでも利用できるようにするものということで、ユーザーにとって不利益になるようなことではない。前述の報道によって「レコチョク」とソニーのiPhone向け音楽配信戦略がダイレクトに結びつくような誤解がなければ、ソニーへの批判が「レコチョクplus+」レビューに多数投稿されるような状況にはならなかったのではないかと思われる。そういう意味では、先の報道は不幸な誤解を招く報道だったといえそうだ。

    今回の騒動であらためて浮き彫りになったのは、ソニーの邦楽アーティストの楽曲がiTunes Storeで配信されることへの期待の高さだ。

    今年の2月に日本におけるiTunes Storeの機能強化が行われた際、Michael JacksonやFoo Fightersといったソニー洋楽アーティストの楽曲の提供が開始され、ユーザーに歓迎された。全体的なトレンドとして、いずれソニー邦楽アーティストもiTunesでの配信が行われるであろうことが予想され、また期待されているのは間違いない。そこへ元来クローズドな携帯向け音楽配信サービスのiPhone向け提供が開始され、それがソニーのiPhone向け音楽配信プラットフォームであると誤解されたことで、期待が失望になったのだろう。

    iTunes Storeで購入できるコンテンツが拡大することは望ましいことだが、それ以外のサービスで購入したコンテンツがiPhoneでも利用できるようになるのも基本的には歓迎すべきことである。「レコチョクplus+」についての誤解がとけ、「レコチョク」ユーザーがiPhoneに移行しても楽曲を(限定された形ではあるが)引き続き利用できるという正しい情報が伝わることを望みたい。そしてさらに、ソニーの邦楽アーティストに限らず、現在さまざまな理由でiTunes Storeからの楽曲配信を行っていないレコード会社・レーベル・アーティストもiTunes Storeに参加し、ユーザーの利便性がより高まることも期待したいところだ。

    [マイナビニュース]

    ソニーミュージックもiTunesでの音楽配信を行えばこういう騒動にもならなかったのに・・・。結局このアプリは、レコチョクで購入した楽曲をアプリ上で再生できるだけであって何もiTunes上で再生することはできないということか。しかし、ソニーミュージックももっとグローバルな販売で行こうよ。で、騒動の発端は日経という。
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